欧州人と結婚して10年の、30代半ば女性です。私は現地語を話せますが、主人は日本語が話せません。一応話せるようになりたいとは思っているようで、10年間ずっと「にほんご初級」テキストを開いては読み、開いては読み、...10年間初級でいます。

正直この状態は情けないし恥ずかしいと思うのですが、主人には恐らく語学系のスキルがだいぶん欠けているようなのです。少々きつく言おうものなら、またすぐに何年も学習をやめてしまうだろうし、私としては触らぬ神にたたりなし...と、主人の日本語学習に対しては少し距離をおいています。(何か聞かれれば、全力で答え解説もいたしますが...。)

ですが、この主人の日本語スキルに関して、ひとつだけ我慢ならないことがあります。私は読書が好きなので、家の書棚には日本語及び現地語の本がぎっちり詰まっています。仕事などに使ったりして、少々乱雑に積み上げてある状態だと、こぼれ落ちた本を主人が拾って書棚に入れてくれていることもあります。それ自体はたいへんありがたいのですが、...その本が、さかさまに入れてあるのです。何気なく入れてしまったのだ、と信じたいのですが、そこに主人の「ひらがなの向きすらわかっていない」レベルが全面的に打ち出されているので、これがもう嫌で嫌でたまりません。それ故もう長い事、書棚は定期的に見回して、ごたごたと落ちる状態にならないよう、密かに気を配っています。